高齢者住宅リフォーム用語解説



ユニバーサルデザイン
だれにでも、いつでも、どこでも使用できるようにと設計時からデ
ザインすること、またはデザインされたもの。バリアははじめから
存在しない。

ノーマイラーゼーション
障害者や高齢者など社会的に不利を負う人々を当然に包含するのが
通常の社会であり、そのあるがままの姿で、ほかの人々と同等の権
利を享受できるようにするという考え方・方法。

バリアフリー
バリアとは、通行や出入りをはばむ柵とか防壁障害物のことをいう。
つまり生活環境において、高齢者や障害者の歩行、住宅などの出入
りを妨げる障害がなく、動きやすい状態・環境をいう。物的環境整
備の条件を表す概念として用いることが多い。

QOL(クオリティ・オブ・ライフ)
「生命の質」「生活の質」「人生の質」などと訳されている。一般的な
考えは、生活者の満足感・安定感・幸福感を規定している諸要因の
質をいう。諸要因の一方に生活者自身の意識構造、もう一方に生活
の場の諸環境があると考えられる。この両者のバランスや調和のあ
る状態を質的に高めて充足した生活を求めようということ。この理
念は、医療、福祉、工学その他の諸科学が、自らの科学上・技術上
の問題の見直しをする契機になった。社会福祉及び介護従事者の
「生活の場」での援助も、生活を整えることで暮らしの質をよりよい
ものにするというQOLの視点をもつことによって、よりよい援助を
行うことができる。

医療ソーシャルワーカー・MSW
保健・医療機関等に従事するソーシャルワーカーをいう。疾病や心
身障害等によって生じる患者や家族の諸問題、具体的には経済、職
業、家庭生活等の問題を整理・解決するために社会保障や社会福祉
サービス等の社会資源を紹介、活用して患者と家族が自立できるよ
うに助言等を行う、認定試験によって定められた職種。

作業療法士・OT
厚生大臣の免許を受けて、作業療法士の名称を用いて、医師の指示
のもとに、作業療法を行うことを業とする者。リハビリテーション
の一貫として、園芸、手芸、木工工作などの作業を通じて、身体運
動機能や精神機能の改善を目指す。心身障害や上肢、手指機能など
の障害に対して、治療、訓練、指導を行う。

介護福祉士
社会福祉士及び介護福祉士法によって創設された福祉専門職の国家
資格。介護福祉士として登録し、介護福祉士の名称を用いて、専門
的知識及び技術をもって、身体上または精神上の障害により日常生
活を営むのに支障がある者に、入浴、排泄、食事その他の介護を行
い、また家族介護者等の介護に関する相談に応ずることを業とする
者をいう。

看護士
厚生大臣の免許を受けて、傷病者もしくは、じょくふに対する療養
上の世話、または診療上の補助をなすことを業とする者をいう。病
院、老人訪問看護ステーション、老人保健施設などのほか、地域に
出て訪問看護士として勤務している。医療機関においては、
入院患者の治癒促進、心身機能の低下防止、療養生活の援助などを
行う。訪問看護士としては、家庭での療養生活援助を行う。

義肢装具士
義肢装具法によって、国家試験に合格して厚生大臣の免許を必要と
する職種で、医師の指示に基づいて義肢や装具の装着部位への採型、
製作、適合を行う業務を専門に行う職種。

ケアマネージャー(介護支援専門員)
ケアマネジメント(介護支援サービス)を行う者の総称。

ケースワーカー・CW
社会生活上の困難や問題を抱えている人に対して、社会福祉の立場
から、個別事情に即して具体的援助を行うケースワークの専門家。
一般に、公私の施設や機関に所属しており、福祉事務所の現業員を
通称でこのようによぶ場合もある。

言語聴覚士・ST
難聴や言語発達遅滞、失語や麻痺性構音障害などによるコミュニケ
ーション障害を主に、治療、訓練、指導を行う専門職のこと。

社会福祉士
社会福祉士及び介護福祉士法によって創設された福祉専門職の国家
資格。社会福祉士の登録を受け、社会福祉士の名称を用いて、専門
的知識及び技術をもって、身体上もしくは精神上の障害がある者や、
環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関す
る相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うことを業とする者を
いう。

ソーシャルワーカー・SW
一般的には社会福祉従事者の総称として使われることが多いが、福
祉倫理に基づき、専門的な知識と技術を有して社会福祉を行う専門
職をさすこともある。

ホームヘルパー(訪問介護員)
老人福祉法による高齢者向けホームヘルプサービス事業、身体障害
者福祉法による身体障害者ホームヘルプサービス事業、精神薄弱者
福祉法及び児童福祉法による心身障害児(者)ホームヘルプサービ
ス事業を行うための中核となる職種。高齢者、心身障害者(児)の
家庭を訪問し介護サービスを行う者をいう。保健婦や看護婦、ソー
シャルワーカーなどの専門職と連携して活動を行う。自治体の福祉
事務所や、社会福祉協議会、民間企業などから派遣され、高齢者や
身体障害者などの介護援助、家事援助を行う。これは食事、排泄、
入浴、清拭、着替えなど介護に関わる部分と、調理、住宅内の清掃
や整理、買物、洗濯など家事に関わる部分とに大別される。ほかに、
福祉事務所などとの連絡や、生活・身上・介護に関する相談・助言
等を業務とする。

理学療法士・PT
厚生大臣の免許を受けて、理学療法士の名称を用いて、医師の指導
のもとに、理学療法を行う専門技術者。身体機能に障害がある人に、
治療体操や運動、マッサージ、電気刺激、温熱療法などの物理的な
手段を用いて、運動機能の回復を目的とした治療を行う。筋力低下、
歩行訓練など移動に関する治療や訓練、からだの基礎的な運動機能
に対する指導を行う。

保健婦士・PHN
厚生大臣の免許を受けて、保健婦(士)の名称を用いて、保健指導
に従事することを業とする者。保健所や市町村に主に勤務し、業務
内容は、個人や集団に対して、健康保持増進の指導、疾病予防の指
導、健康相談、健康教育など広く地域住民の公衆衛生に必要な保健
指導を行う。

ADL(日常生活動作)
人間が毎日の生活をおくるための基本的動作群のこと。具体的には、
人間基本動作(トイレ、食事、就寝)・移動動作・ 身のまわり
の動作(更衣、整容、入浴、伝達など)・ 生活関連動作(洗濯、
調理、買物、掃除など)がある。

IADL(日常生活関連動作)
ADLが、人間が生活をおくるための基本的な動作群をさすのに対し
て、日常生活を自立して送るためのより幅広い動作群をいう。

片麻痺
からだの片方(右半身か左半身)の上肢・下肢が麻痺すること。

患側
脳血管障害による麻痺などで、麻痺が生じたほうの、からだの側
(右半身、左半身、上半身、下半身)のこと。麻痺のない側は「健側」
という。

機能訓練(機能回復訓練)
麻痺や拘縮などの障害に対して、その機能を維持・改善させること。
筋力の増強・持久力の増加・筋の協調性の獲得・関節可動域の維持、改善・'運動速度の増大などを目的とする。

虚弱高齢者
特定の疾患に罹患しているわけではないが、老化等の要因により疾
患にかかりやすく、罹患すると悪化しがちで治りにくい高齢者をい
う。

起立性低血圧
長期の寝たきりなどによって、寝た状態の血圧より立った状態の血
圧が低下することにより、立ちくらみやめまいなどを起すこと。

言語障害
意味を言語として表現したり、音に変える過程の障害によって、言
語の表現や理解が障害されたり、発声が不能になったり、言語が緩
除になったり断片的になる状態。

健側
脳血管障害などで麻痺が生じた場合、麻痺がないほうのからだの側
のこと。

運動機能障害
関節可動域、中枢神経系の神経統合機能、筋力、筋の耐久力・協調
性、日常生活動作などが正常に機能していない状態。

見当識
自分が、今どんな状況にいるのかという認識。自分と家族の関係や
自分が誰かという人間的関係の認識、今日が、何月何日なのかとい
う時間的関係の認識、自分がどこにいるのかという地理的関係の認
識などをいう。

後期高齢者
65歳以上75歳以下を前期高齢者(ヤング・オールド)、75歳以上
を後期高齢者(オールド・オールド)として区分している。

骨粗鬆症
骨質の組成は正常であるが、骨量が減少した状態で、骨の変形や骨
折を起しやすい。高齢者特に閉経後の女性に好発する。

残存能力(機能)
身体障害者や高齢者等において、障害を受けていない身体部分の能
力や機能。

視覚障害
眼によって光と物を見る知覚作用に何らかの障害が生じた状態。

四肢麻痺
脊椎損傷が頸髄で起こった場合や脳性麻痺の高度なものに現れる、
両上肢・両下肢の運動麻痺。

肢体不自由者
肢体(四肢と体幹)に機能障害のある者の総称。

視野狭窄
視野の境界が縮小した状態をいう。

床ずれ
長期間の臥床などにより、からだの骨ばった部分に持続的な圧迫が
加わり、血液の循環障害を生じて組織が壊死しできる難治性潰瘍を
いう。床ずれのできやすい部分は、臀部(仙骨)、腰部(大転子)、
背部、肩、かかと等である。定期的に体位変換し、栄養状態を良好
にし、皮膚を清潔に保つなどして予防につとめる。

心筋梗塞
心臓の環状動脈の閉塞、または冠血流の急激な減少によって心筋に
壊死を生じた状態。発生後24時間以内に死亡する可能性が高い。狭
心症とあわせて虚血性心疾患とよぶ。

進行性疾患
病状が月日の経過とともに、悪化していく病気。

脊髄損傷
戦傷、労働災害、交通事故などにより、脊髄の骨折や脱臼を起し、
運動性麻痺、知覚性麻痺を伴う。

損傷レベル
脊髄損傷において、損傷した脊髄の位置をいう。これに応じて障害
度が異なる。

大転子
大腿骨頸の外上側にある著しい高まりのこと。中・小臀筋及び梨状
筋がこれにつく。

多発性脳硬塞
脳硬塞の梗塞部位が複数個存在するもの。

痴呆症
主な原因としては、脳硬塞や脳出血などによる脳管障害と、アルツ
ハイマー病などの脳の萎縮によるものがあるが、解明されていない
ものもある。そのほか、脳腫瘍、パーキンソン病などによって痴呆
状を呈することがある。

痴呆性高齢者
脳の老年変化や脳血管障害によって発現する痴呆症状のある高齢者。

対麻痺
左右の上肢または下肢の対称性の麻痺。前者を上肢対麻痺、後者を
下肢対麻痺という。

動機づけ
生活者に行動を起こさせ、その活動を方向づける力動的な心理的過
程。生活者を行動に駆り立てる生活者の内面的状態を動機または動
因といい、行動を起こさせる外部刺激を誘因または目標という。

内部機能障害
身体障害者福祉法で規定する身体障害の一種。心臓、肝臓、呼吸器、
膀胱、直腸、小腸および免疫不全による機能障害で、永続し、日常
生活が著しい制限を受ける程度であると認められるものを同法の対
象となる身体障害者としている。一般的に内部障害が問題になる場
合には、外見的に異常のないことが多い。手足の欠損等、外見的に
異常が認められる外部障害に比較して、周囲の認識の低さから、病
気にもかかわらず職場を休めなかったり、障害の等級が過小評価さ
れたりなどの問題がある。

日内変動
人間を含む生物の生理機能が1日24時間を1周期として繰り返して
いる変動をいうが、病気の症状が1日の内で変化することもいう。

寝たきり
一般的に、横たわった状態で6ヶ月以上を経過し、日常生活を行う
上で介護を必要とする状態のこと。

脳血栓障害
脳血管の病変によって病状を呈したものをいう。脳硬塞、脳出血、
くも膜下出血、一過性脳虚血発作、脳動脈硬化症などを含む。

脳性麻痺
妊娠中の母体の疾病や分娩障害によるほか、生後1ヶ月以内に起こ
る脳損傷が原因である。運動障害の発現部によって単麻痺、対麻痺、
片麻痺、四肢麻痺などに分けられるが、概して運動機能の発達が不
完全で、歩行などの発育も遅れるのが特徴である。

半側視空間脳失認(半側失認)
両眼で対象物を見ても、右半分あるいは左半分の空間しか認識でき
ない高次脳機能障害のこと。

パーキンソン病
運動の調節を司る脳の中枢が障害された病気。運動能力の低下、手
指などのふるえ、筋肉の強直、仮面状の顔貌、抑うつなどがみられ
る。

慢性関節リユマチ
膠原病の一種。非化膿性の慢性多発性関節炎を特徴とするが、種々
の関節外症状を伴う全身結合組織の炎症性疾患。20〜50歳代の女
性に好発する。最も多く侵される関節は、手足の小関節であるが、
手、足、膝、肘などの大関節も侵され、一般に左右非対称性である。
罹患関節部位に一致して、腫脹、熱感、圧痛、運動痛がある。関節
炎が進行すると、関節の軟骨が破壊され、関節に亜脱臼、強直を起
こし、機能障害を残す。
posted by (株)高橋建築事務所 at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 福祉住環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

糖尿病によるリフォームのポイント



糖尿病とはインスリンの分泌が不足、またはインスリンが十分に作用されないために高血糖となり、長い年月が続くことにより全身の血管や細胞に支障きたし、さまざまな合併症が起こってきます。

糖尿病網膜症
眼球の奥の網膜にある細かい血管が障害され、視力が弱ったり進行すれば失明に至る場合のあります。部屋全体を明るくし、局所的な明るさを取り入れる採光や照明計画をして、常に明るさを確保することが重要です。
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部屋別あかりの選び方  パナソニックHP参照
ガスの炎が見えにくくなる場合は、電磁調理器の採用も検討してみてください。

糖尿病性疾患神経障害
末梢神経では手足の感覚麻痺、足のしびれ、筋力低下などの症状が起きるため、段差解消や玄関・階段・浴室・トイレなどに手すり設置する。抹消循環障害により寒さや冷たさを余計に感じてしまうため、部分暖房よりは、部屋全体を暖房出来るように計画をする。
お湯による火傷を避けるために、キッチン・洗面台・浴室などの蛇口は、サーモ付き混合栓をお薦めします。
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思わず触れても安心
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ボデーの間に空気層を作り、表面への放熱を防止。うっかり触れてしまっても熱くなく安心してお使いいただけます。
鰍jVK HP参照

posted by (株)高橋建築事務所 at 21:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 福祉住環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

心筋梗塞によるリフォームのポイント



心筋梗塞とは、心臓の表面にある血管が閉塞することによって、その先の血管に血液が流れなくなり、血液が流れなくなった部分の心臓の筋肉の細胞に酸素と栄養が行かなくなることで、その細胞が壊死した状態になります。

<住環境整備のポイント>
・心臓に負担がかからないように注意する
階段昇降は運動強度が高いので階段手すりを設置して、ゆっくり昇降するか、ホームエレベータの設置を検討する。トイレは洋式タイプにして排便姿勢を楽にする。
・心臓の機能低下させないために適度な運動強度を保つこと
廊下や室内の段差解消と手すりの設置により、安全に移動できる環境をつくる。
・室内での温度差を解消する
浴室・脱衣室・トイレを含め、住宅全体の室温を均一にする。
・緊急時の通報システム
トイレ・浴室・寝室のベットサイドに設置する。
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アイホンHP参照
posted by (株)高橋建築事務所 at 23:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 福祉住環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

パーキンソン病によるリフォームのポイント



パーキンソン病は神経性の難病で、脳血管障害・認知症と共に、高齢者の三大神経疾患といわれています。主に4つのタイプの運動障害があるそうです。
・手足のふるえ(振戦)
最初は左右どちらかで、次第に両側がふるえるようになります。パーキンソン病のふるえは手足を動かさないで安静にしている時にみられるのが大きな特徴です(安静時振戦)
・筋の固さ(筋固縮)
手や足を曲げたり伸ばしたりすると、筋の緊張が高まって強い抵抗を感じます。前屈みの姿勢で歩幅の小さな歩き方になります(小刻み歩行)
・動作の遅さ(無動)
日常のすべての動作が遅く動きが乏しくなり、足が床にへばりついたようになり、前に進めない「すくみ足」がみられます
・転びやすさ(姿勢反射障害)
立っているときや歩いているときに、バランスを崩しても反射的に足を出すことが出来なく、転びやすくなります。歩いているとだんだんと小走りになり、止まれない症状(加速歩行)もみられます


症状の特性上、進行方向を変えたり鋭角に曲がることが極めて難しく、転倒の危険性を減らすために、手すりや段差の解消はもとより、開きドアより開閉操作にともなう身体の動きが少ない引き戸への変更が有効的です。

室内引き戸のタイプ
・Vレール方式
 軽い走行で床の仕上げ材が違う場合は見切りなり、3mm前後の段差が生じます。
・上吊方式
 段差がなくバリアフリー住宅に最適です。
・アウトセット方式
 リフォームに適して、様々な用途に使えます。
・連動方式3枚引き戸
 車イスの出入りがラクラク行えるワイドな開口幅が可能です。
・自動開閉方式
 電気配線やセンサーを設置し、室内用自動ドアです。


posted by (株)高橋建築事務所 at 22:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 福祉住環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

認知症によるリフォームのポイント


認知症の主な症状は記憶障害です。介護保険の要介護・要支援高齢者のうち、約半数に当る150万人に認知症がみられ、今後も増加の傾向にあるそうです。

症状や進行度合いにより個人差はありますが、「安全対策」「自立支援」「介助者の負担軽減」は認知症に限らず、バリアフリー住宅の基本ですが、記憶障害が重度に進行した場合は、新しい環境に適応するのが難かしく、返って混乱を招きますので注意が必要です。

火災対策
・ガス漏れ警報機の設置及び通報システム
火災報知機及び自動消火装置
・使用しないコンセントを閉鎖できるようにする
・仏壇などのローソクを電気式に取替える
・着火の危険が少ない暖房機器の採用
・タバコの管理の徹底
・ガス調理器から電磁調理器に変更(初期段階で対応が可能な場合に限る)

失禁・不潔行為対策
ユニットトイレの設置寝室側にトイレの設置
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・トイレ内にシャワーを設置
・汚物流しの設置
・耐水性の高い床材の採用
・床から90cm程度まで壁も耐水性の高い材料の採用

徘徊対策
・手すりや柵を使い徘徊域を誘導させる
・危険域への進入を開口部で遮断する(カギの設置)
・外部への徘徊防止のカギの設置する際は、避難時や緊急進入時を検討
・玄関や出口に「人感センサー」を設置し、家族に警報音で知らせる
・出入り可能な窓に警報装置の設置や、窓ガラスを網入りガラスに交換
・墜落防止の窓手すりや面格子の設置
・幻覚や混乱を誘発防止で、適度な照明や床と壁の色彩に考慮する
・徘徊感知機器採用の検討

症状により個人差は大きく、現在の症状にあったリフォームを検討することが大切で、症状が変化した場合に早急に対応出来る体制を整えておくことを必要です。徘徊対策は非常に難しいですが、同時に防犯対策にもなりますので、検討することをお薦めします。

posted by (株)高橋建築事務所 at 00:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 福祉住環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

関節リウマチによるリフォームのポイント



関節リウマチは、30歳代から50歳代の女性に多く見られる病気であり、日本全国で100万人近い患者がいるといわれています。
一つの関節にトラブルが起きるだけにとどまらず、全身の関節に痛み、こわばり、腫れが生じていくのが特徴です。関節の腫れと痛みは天候に影響を受けることが多く、暖く晴れた気候が続くときは症状が軽くなります。反対に、空模様が崩れる前、雨や寒い日などには症状がひどくなります。

リフォームのポイント
  • すり足歩行をすることで、関節にかかる衝撃を少なくし、床面の凸凹でのつまずきを防止するために、床の段差の解消をする。

  • 関節にかかるや重心移動を軽減するために、手すりの設置が必要ですが、ひじが伸びないなど症状がある場合は、一般的な設置高さより90〜100cmと高めに設置した方がよい場合もあります。手すりの太さや形状についても、本人の握りやすさを考慮して、通常より太め(4cm)にしたり、円形でなく断面が平たい手すりなど、症状に合わせて選択することが必要です。

  • トイレは一般的な便器の高さよりも便座高を高く(45cm程度)することで、立ち上がりの際に下肢の関節への負担を軽減でき、洗浄便座を使用することで、無理な体勢での排泄処理が楽になります。

  • ドアノブや水栓(蛇口)は握って回転させる動作が必要となるが、レバータイプにすることによって、手首の関節への負担を軽減できます。水栓は必要に応じて、センサーによって出水できる自動水栓への取替えも可能です。

  • ドアや引き戸にカギがある場合は、指先に負担の少ない、大きめなレバータイプのカギの取付けも可能です。

  • 気候、天気、気温、湿度により痛みや体調に影響が大きく、札幌などの寒冷地は特に、体を冷やすことは関節リウマチの大敵なので、暖房設備や日当たりなど室内環境に気をつけ、湿気を放出できる換気扇(熱交換タイプで湿度センサー自動運転がお薦め)を取付け湿度の調節することが大切です。

  • 入浴をすることで関節リウマチ、頭痛、腰痛などの痛みがやわらぐということは、科学的にも証明されていることだそうです。お湯の温熱作用によって筋収縮による血液の流れが改善され、痛みやこわばりを軽減でき、水の浮力によって、膝や腰をはじめとする体の様々な関節への負担も軽減します。入浴時は脱衣室の室温に気をつけ、可能であればバリアフリータイプのユニットバスへの取替えを含め、浴室で音楽を聴ける設備を設置し、身も心もリラックスすることでストレスが軽減でき、実際に音楽でリウマチ治療をしている音楽療法があるそうです。

  • 女性に多い特徴から、家事の負担を軽減できるリフォームも、下記の記事を参考に検討することをお薦めします。
    座って料理が出来るキッチン
    食器洗い乾燥機の洗剤
    洗濯物はどこに干しますか?
    掃除が楽!自動洗浄機能



posted by (株)高橋建築事務所 at 21:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 福祉住環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

脳血管障害によるリフォームのポイント




脳血管障害とは一般的には脳卒中と言われて、脳内の血管が詰まったり破れたりすることで、脳神経が損傷される病気で、脳出血脳梗塞クモ膜下出血と大別されます。
救命処置と治療薬が進歩したおかげで、死亡率は大幅に低下しましたが、後遺症として麻痺や歩行困難等の障害が残りやすく、要介護状態の高齢者の方が増えています。

脳の損傷部位や発症時の年齢などで後遺症も異なりますが、住環境整備は対象者の移動レベル4段階に分けて検討してます。

@屋外歩行レベル(杖などを使用すれば1人で自由に外出できる)
・玄関〜健側に手すりを設置して、上框の段差が大きい時は式台を設ける。
札幌ではポーチ用外部手すりを設置することで、凍結による転倒の危険性を減らすことが出来ます。
・トイレ〜便器の両側に手すりを設置する
・浴室〜段差があればスノコ等で高さを調整して、入浴用の椅子を利用することで安定した姿勢が保てる。浴槽縁に腰かける場合は洗い場の床からの高さを40〜45cm前後にする。浴槽出入り用と、浴槽内での立ち座り、姿勢保持及び洗い場の立ち座り用の手すりを設置
階段〜両側に手すりを設置が望ましいが、無理な場合は降りの時に健側になるように設置

A屋内歩行レベル(室内では伝い歩きが出来るが外出時は介助が必要)
・玄関〜外出時に車いすを使用するため、収納スペースが必要。
・出入口〜開きドアより段差を解消した引き戸が望ましい。
・トイレ〜便器の座位は立ち上りが楽な、少し高めなタイプを検討する。
・浴室〜入口に段差がある場合は脱衣室側にも手すりを設け、浴室内も必要に応じて伝い歩き用手すりを設置。
脱衣に時間がかかる場合、札幌など寒冷地では冬の室温に配慮して暖房を設置
・寝室〜寝具をベットすると、起き上がり立ち上がりが楽になる。6〜8帖間のスペースが望ましい

B車いすレベル(実用的な歩行ができず、車いすでの移動)
・玄関〜車いす用にスロープまたは段差解消機を設置する
・出入口〜車いすが移動出来る寸法の確保
・廊下〜介助者が押して移動できるスペースの確保、曲がりスペースの確保
・トイレ〜移乗や衣服の脱着に介護が必要なスペースの確保
・浴室〜シャワー用車いすを使用の際は段差を解消して、浴槽の出入りはリフトが有効
・寝室〜8帖間以上のスペースが望ましい。
・階段〜必要な場合は階段昇降機やホームエレベーターの設置の検討


C寝たきりレベル(自力で姿勢を保つことができず、生活の全てに介助が必要)
・介護者の負担を軽減するために、ベットの設置場所や作業動線や検討
・床走行式リフトを使用する場合は、床の仕上げをフローリングにすることにより、スムーズな移動が可能
・入浴は介護の負担を考慮し、入浴サービスを利用を検討
・背上げ・膝上げ・高さ調整などできるギャッチベッドが介護に便利

対象者の症状によって生活上の不便・不自由が異なりますが、移動レベルを参考にリフォームプランを検討してください。レベルが進行するにより、介護者の負担も大きくなりますので、食器洗い機の導入など家事の効率化を図り、介護者の負担を軽減する為のリフォームも合わせて検討されることをお薦めします。
posted by (株)高橋建築事務所 at 00:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 福祉住環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ユニバーサルデザインって?


ユニバーサルデザインとは、「年齢や能力、障害の有無にかかわらず、誰でも使いやすい住宅環境などの設計やデザイン」のことをいい、はじめからすべての人が安全で快適に利用できる環境づくりを目指しています。
ユニバーサルデザインの7原則
* どんな人でも公平に使えること
* 使う上で自由度が高いこと
* 使い方が簡単で、すぐに分かること
* 必要な情報がすぐに分かること
* うっかりミスが危険につながらないこと
* 身体への負担がかかりづらいこと(弱い力でも使えること)
* 接近や利用するための十分な大きさと空間を確保すること

バリアフリーとは「生活の支障となる障害や障壁をなくすこと、若しくは具体的に障害を取り除いた状態「バリア(barrier)フリー(free)」をいう。 具体的には、段差をなくしたり、通路巾や開口巾を広くすることなどあります。

似たようなイメージで、同じ意味のように使われてい場合がありますが、本来の考え方違いがあります。暮らしやすい社会をつくろうという考え方は同じですが、はじめからみんなのためにユニバーサルデザイン、あとから特定の人のためにバリアフリーです。
札幌では積雪や凍結が生じる冬期にも、全ての人が安心・安全して活動できるユニバーサルデザインが必要です。

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大分県のHPに小・中学校向けのUD出前授業で使用している資料がPDFでダウンロード出来ます。とてもわかりやすいので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

posted by (株)高橋建築事務所 at 00:40 | Comment(1) | TrackBack(1) | 福祉住環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

住まいの安全を考える


家庭内事故死数 12,152人に対し 交通事故死数 9,048人という統計結果が出ています。交通事故はシートベルト着用義務化や飲酒運転の厳罰化によって減少傾向にありますが、家庭内事故は高齢化に伴い増加傾向にあります。

家庭内の不慮の事故死の原因
・転倒・転落
・不慮の溺死・溺水
・煙、火および火炎への曝露
・その他の不慮の窒息
・熱および高温物質との接触
・有害物質による不慮の中毒・曝露

ケガは圧倒的にお子さんが多いですが、事故死は65歳以上の方が75%を占めいます。
世界的に見ても日本は、独特の入浴スタイルで浴槽に浸かる習慣がある為、高齢者の溺死死亡率が高いです。札幌のような寒冷地では冬に多いのが、浴室と脱衣室の温度差が非常に大きくヒートショック現象が起こり、循環器系疾患や脳血栓障害等を発症するケースも多いようです。

家庭内事故の場所
階段で降りる時の事故が上るときの事故の4倍で死亡事故も多い。
浴室では乳幼児や高齢者が多く死亡事故になるケースが高い
廊下・居間・寝室などの床で滑ったり敷居に躓く転倒が多く、骨折が原因で寝たきりになる高齢者の方もいます。
玄関・ポーチ・外部階段等での転倒。特に札幌での冬季間は凍結による滑りや転倒事故が多く、重症事故に繋がります。

お子さんの成長に合わせて安全対策を図ることは、高齢者にとっても安全な住まいを提供出来ます。おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に三世代住める安全な住宅を提案して、家庭内事故を減らすことが必要です。
posted by (株)高橋建築事務所 at 01:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 福祉住環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする